更にうーんと唸って画面とにらめっこをしていると後ろの方でドタドタと大きな足音が聞こえた。

 ああもううるさいなー!一生懸命考えてるのに…



 「おい、井上!」

 「うひゃあ!」



 ばん、と肩を叩かれた衝撃よりもその声に驚いて私は思わず情けない叫び声を上げた。

 声の主は高田くん。

 高田くんが私の肩を叩いてくれた。


 その喜びと驚きは残念なことに直ぐに悲鳴に変わる。