私は心の中でガッツポーズをして真新しいケータイを空に掲げた。

 今は3階の渡り廊下。そんなに高くないけど風通りは良くてお日様もぽかぽか。

 キッズ携帯だから妙に丸っこいデザインだけどそれなりに可愛いのでお気に入り。

 柔らかい日差しがシャンパンピンクの丸っこいボディに反射してきらきら光った。


 光り輝くボディを思わずうっとりと眺めてしまう。

 だってケータイがあったら直で友達とやり取り出来るじゃん。

 時間なんか気にせずダイレクトにやり取りできるし、プロフだって書けるし。

 あーケータイ小説も書いてみたいなぁ!



 そんな「やりたいことを叶えてくれる可能性の塊」が自分の手の中にあるんだもん。

 そりゃあニヤニヤしちゃうっしょ?