私は最初どういう意味か分からなくて呆然としたけれど成瀬の言いたい事が分かって思わず笑いがこぼれた。


 ああ、成瀬にしては頑張ったんだなぁ。
 本当に、いいトコあるじゃん成瀬。


 私は成瀬の条件に言葉でなく空いた左側に潜り込むことでOKと答えた。



 空は相変わらずの雨空で、頭も痛い。

 だけど私のすぐ上にある晴天と隣にいる成瀬のお陰で楽しく雨の帰り道を再び歩き始めた。