私と瑠月は男子更衣室の前で待っている刀夜くんたちの元へ向かった。

当たり前だけどみんな上半身裸で下には水着を履いている。

……男の人の裸なんて直視したことないから、目のやり場に困ってしまう。



「待たせてごめんね?行こっか〜」

「瑠月ちゃん今日もモデル並みにかわいいね〜」

「はい残念、そんなかわいい瑠月は俺の彼女でーす」



瑠月を褒める一条くんに刀夜くんがヤキモチを焼いているのを見て、瑠月はうれしいのか頰が緩んでいる。

このカップルはどこでもイチャイチャできるなぁ……。


男の子たちが瑠月をチヤホヤするのは昔からだから特に悲しくない。

瑠月がかわいいのは誰よりも私が知ってる。

一条くんと日下部くんが私の顔をチラチラ見てきている気がするけど……理由がわからない。

もしかしてメイク似合ってないのかな。

……なんて不安になっていると。



「それ、脱がないの?」



私のとなりに善が来てそう聞いてきた。
意外にも筋肉質で、腹筋が割れてるのを見てしまった。