より「もうすぐ寝る時間ね。」
　佐代里「子供達も欠伸を始めたし帰ろう」

　僕達はよりお婆ちゃんの家に戻った。そして、蛍も森へ帰っていた。寝る前に宿題の日記を書いた。
　俺は今日の出来事をこう書いた。

　『今日は友達と４人で和紙作りの体験をした。楽しかった。』

　僕は今日の出来事を何を書くか迷ったけど書くならあれを書きたいと思い日記に書いた。

　『皆で見た蛍の光は綺麗だった。良い夏の思い出になりました。』

　３日目の朝、朝食を食べて帰りの支度をした。トントン、誰かがお婆ちゃんの家の引戸をノックした。

　より「あら、おはよう」
　和紙職人のお爺ちゃん「おはよう。和紙のはがきが乾いたから持って来たよ」