しばらく静かな時間が流れた。じっと待っていると僕の竿がピクン、ピクンと反応した。

 友毅「落ち着いて竿を引けよ」
 芹斗「うん」

 僕は釣り竿を引いた。魚が逃げないように強く引っ張りすぎないように。

 芹斗「やった釣れた」
 友毅「やったな」
 葉月「春草くん、すごい。あ、竿が動いてる」
 香利「菘ちゃん、落ち着いてね」
 葉月「うん。」
 香利「お、私も動いた」
 友毅「俺も来たぞ」

 3人同時に竿が反応した。3人は釣り竿を引いて無事に鮎を釣った。その後もう一度、仕掛けを投げたけど僕と香利は釣れなかった。
 葉月と友毅はもう一匹鮎が釣れて喜んだ。