「はははっ、面白い顔~」


そんな私をみて喜ぶ新城くん。


面白いって。私、いまどれだけブサイクになってるんだろう。それが心配。


「可愛い。はは、やっぱ乃愛って面白いな」


子どもをあやすように、頭にポンポンと手をのせられる。


えっ、可愛い……?


パッと顔を上げると、ニコニコしながら私を見ている新城くんと……その奥で怪訝そうにこっちを見ている平田さんたちのグループ。


……っ。


私はとっさに顔を隠すようにうつむいた。


新城くんの声はよく通るから、聞こえちゃったんだ。


平田さんたちが怪訝な顔をするのもわかる。


可愛い……なんてふざけたことを言うから。


新城くんの目がおかしくなったんじゃないかって思われちゃうよ。