新城くんにとって、私はどんな位置づけなんだろう?
そういえば、仲良くなりたいって言われたっけ。
きょとんとしていると、ほらというようにタブレットケースを斜めに傾けてくる。
私が慌てて手のひらを出すと、新城くんは自分の手の平に3粒落とした。
あれ、くれるんじゃなかったのかな。
やだ、恥ずかしい……と手を引っこめると。
「口、開けて」
私の口の前に、新城くんの手が。
う、嘘でしょ。食べさせてくれるってこと!?
「早く」
じれったそうに催促してくる新城くん。
考える間もなく反射的に口を開くと、口の中に粒が3つ落とされた。