新城くんの目は真剣だった。


ドクンッ!


新城くん……。私の顔なんて、傷ついたってどうってことないのに。


そんな風に言ってくれる新藤くんに、胸がどきどきした。


そっか。痛かったのは、指輪があたったからなんだ。


見ると、金髪男子の指には、じゃらじゃら指輪がついていた。耳にもピアスがたくさん。


「はんっ、そんな女の顔、傷ついたってどーってことねえだろっ」


彼は、なんだそんなことか、とでもいうように鼻で笑った。


ズキン。


顔をひっかけられたより、痛かった。


心が……。


「このクソやろうがぁぁぁぁっ!」


すると、新城くんが金髪男子をその場にひっくり返した。