出た。やっぱり嶺亜はシスコンの気があるのかもしれない。 でも見た目と違って、一途なところは見習いたいと思っているし、俺もきっと一途なはずだ。 「もちろんだ」 そういうと、嶺亜はフッと表情を柔らかくした。 「ま、応援してるからせいぜいがんばれよ」 ぽんと肩に手を乗せられる。 一番の協力者からの応援をもらい、俺はほっと肩の力が抜けた。