ついおかしくて吹き出しちゃった。
「あ、笑った」
新城くんがこちらを向いて、笑う。
そんなこと言わない人だと思ってた。
顔が整ってる人って、それだけで近寄りがたいイメージがあったから。
自分がかっこいいって自覚しているから、お高く留まってそうで。
新城くんにもそんなイメージを持っていた。でも、ちがうのかな?
「すんごいうまいよ、これ」
そう言ってベーコンレタスサンドをほおばる新城くんは、嘘をついているとは思えず、しかもたった3口で平らげてしまった。
私は、まだおにぎりひとくち目なのに……。
おにぎりを食べたら、余計にサンドイッチを食べられなくなっちゃうなあ。
「あの……もしよかったらもうひとつ食べますか?」
恐る恐るランチボックスを差し出すと。