「寒くない? 大丈夫?」
そう言って視線を私に落とした凪くん。
「うん、だいじょ……っ!?」
出した声は、途中で途切れた。
だって、凪くんが急に抱きしめてくるんだもん。
「な、凪くんっ?」
こんな所でいきなりどうしたの!?
何が起きたのか、戸惑い気味に呼びかけると、
「今の乃愛、誰にも見せたくない」
そんな甘い言葉を言われてビックリ。
ちょ、急になに!?
ドクドクドク……少し早い凪くんの鼓動が、重なった胸元から伝わってくる。
私だってドキドキしてる。
でも、嬉しい……。
凪くんに抱きしめられるのって、久しぶりな気がするから。
私も背中に手を回そうとしたとき、