思いが通じ合った初めての夜くらい、もう少し一緒にいたい。


それに、こんな風に一緒に夜を過ごすなんてこれからは簡単に出来ないんだから。


「やめ……ないでっ……」


「……っ」


もうだめだ。理性が飛んだ。


唇をすべらせ、パジャマからのぞく胸元に唇を押し当てる。


柔らかい感触に意識が飛びそうになりながら、俺のしるしをつけた。


──チュ。


いやらしいリップ音とともに。


「やあっ……」


体をよじって感じる乃愛が可愛くてたまらない。


乃愛の感じている姿も、可愛い声も、俺だけが見れるのかと思ったら、幸せでたまらない。


乃愛が本当に俺のものになった。


すごくすごく、幸せな夜だった。