私、なに変なこと口走っちゃったんだろう。


あたふたした私に、凪くんは軽く笑ってから口を開けてくれた。


わあああ……なんか私、墓穴掘っちゃったよね。


だけど、用意した分はちゃんと食べてくれて、スポーツドリンクを飲んで、薬も飲めた。


これなら、あとは寝ていれば少しはいいかな?


凪くんは体を横たえ、その上からお布団をしっかりかける。


「じゃあ、私リビングにいるからなにかあったら声かけてね」


立ち上がろうとしたら。


熱を持った凪くんの手が、私の手を掴んだ。


──え?