「あの、なにか……」


怯えながらうっすら目を開ける乃愛。


そんな仕草にそそられて、俺は壁についていない方の手を、乃愛の首元に指先をすべらす。


ツウ──……


上から下、下から上へと。


「ひゃっ……」


小さく可愛い声を上げて、身をよじる藤森。


男慣れしてる奴なら絶対にしないであろう初々しい反応に、もっともっといじめたくなる。


「いいね、その反応」


息がかかるように耳元で囁けば、「やっ……」と、甘い声が漏れた。


……たまんねぇ。


「みーつけた」


俺だけのお姫様を。


これからたっぷり可愛がってやるから。


「あ、あの……?」


乃愛はわけがわからなそうな顔をしていたが、俺はふっと軽く笑った。