本当に再会するとは思っていなかった。まさか同じ高校に転入してくるなんて。


苗字が変わっていたからすぐにはわからなかったが、ハキハキした口調、勝気な瞳
は昔のままだった。


久しぶりにふたりで話がしたいと言われ、部活が終わった後でいいならと、近くのファミレスにふたりで行った。


「お母さんが再婚したの。それでこの辺にまた住むことになってこの学校に入ったの。凪くんがいるなんてびっくりしちゃった」


その日は、昔の懐かしい思い出話や、新しい中学はどうだったとか、ほとんど真帆が喋っていた。