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次の日。


「ちょっとあの子、凪くんにベタベタしすぎじゃない?」


平田さんが怒っている。


今日も相変わらず、河村さんは凪くんに対して積極的に絡んでいた。


「凪くんっ、昨日クッキー作ってきたの、はいっ!」


わわっ……。


弾ける笑顔で、胸に押し付けるようにラッピングされたクッキーを渡しているのを見て、ぽかーんと口があいちゃう。


私になんて絶対真似できない。


「中学校が一緒だったか知らないけど、調子乗りすぎ」


「凪くんはみんなのものなのに」


そうなの!?


そんな言葉にもびっくり。


前に凪くんと話しているとき、平田さんたちにこんな視線を向けられたことがあるけど、こんな風に言われてたのかな。


その矛先が今は河村さんだけど、私もそう思われてたんだよね。


やっぱり凪くんは、みんなの凪くんなんだ。