「なにあれ!」


「久しぶりってことは、河村さんと凪くんて知り合いだったの?」


平田さんたちのグループから湧き上がる声は、私の疑問そのまんま。


どうしてあんなことしてるの? 不安でたまらない。


「ちょっ、おいっ!」


凪くんは慌てたように、河村さんの両腕を掴み体を離そうとしたけど。


「いーじゃん、4年ぶりなんだからぁ~」


甘ったるい声を出す河村さんは、凪くんから離れたくない様子。


4年ぶり? 本当に知り合いだったんだ。


「乃愛ちゃん……」


私のブラウスのシャツを引っ張る萌花ちゃんは、不安そうな声を出す。


私も、萌花ちゃんの手をぎゅっと握り返す。