う、うそっ。萌花ちゃんと嶺亜、一緒にお風呂に入ったの!?
『嶺亜たちなんて、今頃もっとすごいことしてるよ』
ベッドの中で、凪くんが言ってたこと。
想像なんてしたくないのに、絵が浮かんじゃってどうしようもない。
「ううっ……」
両手で顔を覆う萌花ちゃん。
でも、覆いきれてない部分は真っ赤。色白だから余計に目立つし、それを見た私がまた恥ずかしくなっちゃう。
「い、いいんだよっ。つ、つき合ってるんだもんね、うん、そうだよっ」
私は必死にとりなした。
「そ、それで、乃愛ちゃんはどうだった?」
真っ赤な顔で話題を変えようとする萌花ちゃん。
うん、ここは変えた方がいいよね。私は必死に頭の中から二人の妄想を消して凪くんとの思い出を引っ張り出す。