ふたりしかいないと、自分の部屋にこもるのもなんだか微妙で、リビングでテレビを見たりして過ごした。


「ふわあ……」


11時半くらいになって、凪くんがひとつめ目あくびが出たのを見て、私は声をかけた。


「そろそろ寝る?」


部活もやって来た凪くんは、私よりも疲れているはず。


もしかして、私が寝ないから無理してここにいてくれてるのかもしれないし。


「んー、そうする?」


凪くんは、あっさり腰をあげた。


やっぱり眠かったんだ。


「じゃあ、おやすみ」


「ん、おやすみ」


大人しく和室に入っていく凪くんを見送り……なんだかちょっと寂しい気持ちにな
った。