私が首をかしげていると、口元を怪しげに緩めながら人差し指を立てた。


「それとも、ア・タ・シ? ってやつ」


「~~~~っ!!!」


な、なんてことを……!


私は体中から湯気が出る勢いで、その場に突っ立ち凪くんを見上げる。


顔なんて、見なくても真っ赤になってるってわかる。


「そ、そんなのないですっ……!」


そんな私に満足したようにクククッと笑った凪くんは、


「お風呂いただきま~す」


と鼻歌を歌いながらお風呂に行ってしまった。


ああ……私、この2日間で確実に寿命が縮まるよ……。