これ、凪くんのなの!?
「ちょっと、せっかく畳んだのに壊れちゃったじゃなーい」
「そ、そんなのお母さんが自分で渡してよ!」
どうして私が!?
「下に行くんでしょ? ついでじゃない。ちゃんとそれたたみ直しておいてね。凪くん今お風呂に入ってるから部屋においておけばいいわよ」
お母さんはさらっと言って、残りの洗濯物をたたみはじめる。
だ、だってこれ。パ、パ、パンツだよ!?
パンツを見ちゃっただけでドキドキしてる私は変態なのかな。
仕方なくたたみ直し、凪くんの洗濯物を持って下に降りると、お風呂場からはシャワーの音が聞こえていた。
お風呂に入っている今のうちに、部屋に置いておこう。
自分の家だけど、今は凪くんが使っている部屋だから和室を開けるのも緊張する。
「失礼します……」