夕飯は、いつもお父さんも一緒。
凪くんは社交性がすごくあるから、お父さんともお母さんとも上手に会話をしていてすごいなーって思っちゃった。
私は同級生と会話するのだっておどおどしちゃうのに。
私にはないスキルだよ。
家族の前では、凪くんは私にヘンなちょっかいをかけてくることもなくて、一安心。
賑やかな夕飯を終えて、お風呂を済ませ、自分の部屋にこもった。
凪くんがいると思ったら、家の中でふらふら出来なくて。
でも、喉が渇いたから何かを飲みに行こうと階段を降りようとすると。
「ちょっと乃愛」
寝室にいたお母さんから、洗濯物の一部を渡された。
Tシャツや靴下に下着。なんだろう、これ。
「凪くんに持って行って!」
「ひゃあっ!」
思わず手のひらからはじける洗濯物。