「えーっ! 凪くんが乃愛ちゃんの家に!?」


学校について、さっそく萌花ちゃんに話すと、目を丸くして驚かれた。


実際昨日を迎える前ではまだ半信半疑だったから、萌花ちゃんにも言ってなかったんだ。


珍しく、嶺亜からも聞いてなかったみたい。


「そうなの……私1ヶ月どうやって過ごせばいいんだろう」


言って、机に突っ伏した。


好きな人と一つ屋根の下って、やっぱり心臓に悪いや。


朝のあれは……本当に死ぬかと思った。


凪くんて私のことをすごく翻弄するのがうまいし、私は対処の仕方がいまだに分からずおどおどしちゃって。


完全にやられっぱなしだった。


「でもさ、チャンスだよ!」


萌花ちゃんのウキウキした声に顔を上げると、声の通り顔が紅潮している。