……え。なに、これ。
思考が一瞬停止した。
とにかく、目隠し状態だから、なにがどうなってるのかまったくわからない。
ハチマキの下で、ひとり目をぱちぱちさせていると、
「もーいーよ」
まるでかくれんぼでもしてたかのように言った凪くんが、私のハチマキをもとに戻した。
急に明るい光が目に飛び込んできて、目を細める。
今のは……なんだったんだろう。
まるでマシュマロでも触れたみたいな感覚だったけど。
「おーい、凪。こんなことでさぼってんじゃねーよー」
誰かが凪くんの名前を呼ぶ声がして、ハッと我に返る。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…