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次の日登校すると、萌花ちゃんの耳には初めて見る可愛いピアスが揺れていた。


ハートのモチーフとリボンがついたもの。


「萌花ちゃん、そのピアス可愛いね」


すぐに気づいて指さすと、


「ふふっ。嶺亜くんが誕生日プレゼントにくれたの」


ちょっぴり恥ずかしそうにそう告げる萌花ちゃんは、今日17歳のお誕生なのだ。


「そうなんだ! 嶺亜もなかなかいいセンスしてるね」


「うんっ。私の好み、すごく分かってくれてて嬉しい」


兄が褒められて、私まで嬉しくなってくる。


今朝、嶺亜は珍しく私よりも早く家を出ていた。


きっとどこかで待ち合わせして、プレゼントを渡して一緒に登校したのかな?