美織も豪太もああやっていうけれど、私は誰にでもキスが出来てしまうような晄くらいの男が合っているんだと思う。

変に気を遣わなくていいし、かといってその時はちゃんと"好き"と言って愛してくれるし。

そんな晄を、私もきっと………。






そう思って見上げれば、晄はユラリユラリと瞳を熱で揺らしながら私を見下ろしていて。

さっきまであんなに女とイチャこいていた男が、今度は他の女に色を売るだなんて…物凄い気の多い男だと思ったけど。




───指が、耳…そして首筋へと伝ってゆく。

───また上がっては耳朶を何度か触って。

───後頭部に回し、勢いよく引きつける。




「……んっ」


漏れる声。晄はかぶりつくようにして深い口づけを落とした。

何度も何度も角度を変え、舌を絡ませ、息なんかままならないほどに激しく私を吸い尽くす。

胸にしがみつく私を最大限まで上を向かせる晄は、覆うようにして唇を寄せていて。

チュッ…と音を立てるのはわざと。




「超カワイー」