「…なによ。今日も女多いわねぇ」



そして何やら不服そうな豪太。

女で友達なのは私と美織くらいで後は全部敵らしい。

見回せば頬を染めて色目を向けまくる女達の姿がチラホラと見えた。

────この"G.G"には女人禁制などという制度は無く、ちゃんと女の管理が行き届けば好きに連れてきてもいいルールになっている。

まぁ、誰でもない晄がめちゃくちゃ連れてくるのだから必然的にそうなるわけで。

……と、ヤツの定位置へと目をむけ、




「…晄くぅ〜ん、チューしよぉ?」

「なぁに?…そんなに欲しいんだったら…」

「んぅっ……ぁっ、」




────白い目を向けながらも、見なかったことにしておこうと思った。



晄は今日もハーレムの気分らしい。

片方にも女が寄り添っているっつーのに、もう片側の女に熱いキスを落としているのだから逆にスゴイと言えるであろうそれ。

女も女で、普通は…んな声でないだろってくらいに喘いでいるから些か疑問で。