────きっと、そうだ。











「えっち気持ちよかったね」

「…え?」



情事の後。ベッドの上。

隣でゴロリと裸になって寝っ転がる晄は、うつ伏せになりながら此方に甘い笑みを向けてくる。

私もいつのまにか裸になっていたけれど、今はシーツにくるまって彼の隣で寝っ転がっていた。



「莉央ってもうサイコーだよね」

「…そうかな」

「チョー半端ない。俺、直ぐイっちゃいそうになるもん」

「…」



トロンとした瞳で微笑んでくる晄に、上手く返事ができなかった。

私はそこまでの絶頂ってやつを味わったことがないから。



でもきっとイイんだと思う。

晄とは相性は悪くはなくて、イイんだと思う。



けれどやっぱり何を言うこともできない私はこういう時、適当に誤魔化すことが多い。

同じくらいに気持ちよかったのだと、そう言えば晄も喜んでくれる。