そんなことを考えながら、担任のことを思い出してしまった。

 やはり、あの担任は顔が命……?

 じゃあ私はもうお終いだ……。可愛くもないのに、この学園に来て……。

 ……家族みんな美形なんだから、私も美形がよかった……。

 そんなことを考えながら、授業が始まる。

 相変わらず先生は私のことを睨んでいる。

 それどころか、樹くん以外全員かもしれない。

 だけど、あんまり気にしてはいけないと思い、そのことは考えないようにした。

 ……留くんと周くんが心配。

 さん付けだと兄弟らしくないので、歳下らしい2人はくん付けすることにしたなんて言うまでもない。

 だけど、なにかに巻き込まれていたらどうしよう?姉として失格……。