「えへへ、ありがと」

「っ……」

「怪我は、大丈夫?」

「ああ。莉乃のおかげだ」

 ワシャワシャと頭を撫でた蓮。

 クソッ……。気安く触れやがって……。

「あの、尊さんっ……」

「どうしたの?」

「周さんは、学校に来てるんですか?」

「来てないね」

「そうですか……」

「どうして?」