二人は溜息をつきながら、殺気を静めた。

周りの客はキョロキョロと何か探す素振りをする。多分今の感覚がなんなのか分かってないからだと思う。



「和!抹茶も桜も美味しいよ!最初抹茶から飲んでね!冷たくて美味しいよ!」

「はいはい…ってこれは間ッ…」



かん?

缶じゃなくて、プラスチックだよ?



「童貞みてぇな事言うな」

「あ、もしかして羨ましい?でも残念!湊は甘いの無理だもんなぁ~。ご愁傷様」

「あ゛?」



ああ!もう!良く分かんない事で喧嘩始めようとしないでよね!


湊はイライラしてるし!
ニコチン不足ですかね!


バッグの中から飴を出す。

今度は味を間違えないように…っと。



「湊!はい!」

「んっ、」



口を開けて待つな!
でもちゃんと入れる私偉い!