結局、何故か不機嫌和と宥める湊の間で注文を終えた。
店員さんがホイップ増し増しの増しにしてくれるって言ってくれたから、ドキドキ。
出てきたホイップ量は吃驚するほど多かった。頭のプラスチックに限界までいれられていた。
ストロー刺す穴からちょっと出ちゃってる。本当に増し増しの増しだった。
向かい合う二人の前で、まずは桜のフラペチーノを一口。
「あわっ!美味ッ‼」
「クソッ…お嬢可愛すぎて直視出来ない…」
「馬鹿が、」
両手で顔を隠して話す和の声が全く聞こえないや!まあいっか!抹茶一口もーらお!
「抹茶も安定の美味ッ!」
「ああああ……、」
「…うるせぇぞ」
続いてはまたまた限定のケーキ。
桜の塩漬けが乗った桜ケーキにした。
パクッと一口。
「うまあああぁ…、」
「あああああ…!可愛いッ‼」
「だからうるせぇって言ってんだろ!」