────にゃあ、



「リン!メッ!その人に懐いちゃメッ!!」

「人を指差すなと習わなかったのですか」



何故か彼にグリグリと頭を擦り、絶賛甘え中のリン。

私以外早々懐かない、あのリンが何故か超絶甘えていた。



もしかして銀色の髪が珍しくて甘えてるの!?
それか、母猫が銀色の毛並みだったとか!?



「リン!多分似てるのその銀色だけだよ!こっち!こっちおいで!その人悪い人だから!」

「はあ…人聞きが悪い言い方ですね」



彼はそう言うと、ベッドの上に座る私の前で跪いた。

…緑色だ。


気のせいかと思ったけど、やっぱり彼の瞳は緑色。


外国の人、とか?でも私自身も日本人だけどこの髪色だし、決めつけは良く無いよね。

……でも、鼻は高いし、サングラス付けてても美形だなって思うぐらい整ってる顔立ちしてるし。彫が深いし日本人寄りの顔じゃない気も…。



「私の顔が気に入りましたか」

「……へ?」



薄桃色の唇が動いて吃驚した。
思わず変な声がポロリ。



「あまりにも顔を見られていたので、つい…面食いのようですし」

「面!?もしかして食べれるお面付けてたの!?」

「……………なるほど。養殖ではなく本物の天然でしたか」

「養殖!?天然!?それって沢山食べられてるの!?」