☆☆☆
「あれ? なんかいつもと味付け違う?」
夕飯を食べ初めてすぐ、大河が箸をとめてそう言った。
ドキッとして大河を見つめ、それから作り笑いを浮かべる美緒。
テーブルの上にはお味噌汁と野菜炒め。
それにもともと冷蔵庫に入っていた作りおきのお惣菜が1品並んでいる。
「そ、そう?」
「いつもはもっと優しい味付けな気がする」
大河はそういってお味噌汁を口に運ぶ。
美緒はドキドキしながらその様子を見守った。
お味噌汁は普段から顆粒だしを使っていて、今日の具はダイコンとワカメの2つだけ。
陽菜がどんなものを作っているのかわからないから、自分流に料理するしかなかった。
どこかにレシピでもないか、探しておくんだった。
悔しくて下唇を噛んだとき、大河が「でも美味しい」と、微笑んだ。
「ありがとう」
ぎこちなく返事をする。
だって、美緒には仕事がある。
家に戻ってからもオンライン会議には出ているし、メールのチェックもする。
その後家事をするから、じっくりと料理を作る時間なんてない。
休日には部屋の掃除と趣味の時間を優先して、外食にすることが多かった。
せっかくの休みなんだから少しは自分を甘やかしたいという気にもなる。
「あれ? なんかいつもと味付け違う?」
夕飯を食べ初めてすぐ、大河が箸をとめてそう言った。
ドキッとして大河を見つめ、それから作り笑いを浮かべる美緒。
テーブルの上にはお味噌汁と野菜炒め。
それにもともと冷蔵庫に入っていた作りおきのお惣菜が1品並んでいる。
「そ、そう?」
「いつもはもっと優しい味付けな気がする」
大河はそういってお味噌汁を口に運ぶ。
美緒はドキドキしながらその様子を見守った。
お味噌汁は普段から顆粒だしを使っていて、今日の具はダイコンとワカメの2つだけ。
陽菜がどんなものを作っているのかわからないから、自分流に料理するしかなかった。
どこかにレシピでもないか、探しておくんだった。
悔しくて下唇を噛んだとき、大河が「でも美味しい」と、微笑んだ。
「ありがとう」
ぎこちなく返事をする。
だって、美緒には仕事がある。
家に戻ってからもオンライン会議には出ているし、メールのチェックもする。
その後家事をするから、じっくりと料理を作る時間なんてない。
休日には部屋の掃除と趣味の時間を優先して、外食にすることが多かった。
せっかくの休みなんだから少しは自分を甘やかしたいという気にもなる。