☆☆☆
階段にはまだ困り顔の陽菜がいた。
美緒を待っていたようだ。
「お弁当はちゃんと届けてきました。陽菜さん」
言うと、陽菜は少し目を見開きそれからまた花が咲くように笑った。
「ありがとうございます。自己紹介が遅れましたね。私は丸島陽菜です」
頭を下げて言う陽菜に、美緒も自己紹介をした。
「同居人の柊さんって、もしかして彼氏ですか?」
男女で同じ家に暮らしているのだから、カップルか家族のどちらかだろうけれど、あえてそんな質問をぶつけてみた。
すると陽菜は頬を赤らめて「はい」と、頷いた。
その様子は照れた大河と似ている部分があって、美緒は視線をそらす。
自分で聞いておいてショックを受けるなんてバカみたいだ。
心の中で嘲笑し、そしてまた顔を上げて美緒を見つめる。
階段にはまだ困り顔の陽菜がいた。
美緒を待っていたようだ。
「お弁当はちゃんと届けてきました。陽菜さん」
言うと、陽菜は少し目を見開きそれからまた花が咲くように笑った。
「ありがとうございます。自己紹介が遅れましたね。私は丸島陽菜です」
頭を下げて言う陽菜に、美緒も自己紹介をした。
「同居人の柊さんって、もしかして彼氏ですか?」
男女で同じ家に暮らしているのだから、カップルか家族のどちらかだろうけれど、あえてそんな質問をぶつけてみた。
すると陽菜は頬を赤らめて「はい」と、頷いた。
その様子は照れた大河と似ている部分があって、美緒は視線をそらす。
自分で聞いておいてショックを受けるなんてバカみたいだ。
心の中で嘲笑し、そしてまた顔を上げて美緒を見つめる。