春のうららかな陽気が会議室の大きな窓から差し込んでいる。
普段ならつい、うとうとと眠くなってしまいそうな室温の中、今日はピシッと背筋を伸ばして簡易的なパイプ椅子に座っていた。
少し体を動かすときしむ椅子の音すらうっとうしい。
高層ビル20階にある会議室には折本美緒(オリモト ミオ)を含めて10人の社員たちが集まっていた。
そのもっとも中心にいる人物は、今ホワイトボードへ向かって次の企画を書き記しながら説明をしている柊大河(ヒイラギ タイガ)。
企画部のリーダーだ。
大河は高い身長を少しかがめてホライトボードにイベントの詳細を書き込んでいく。
「今の時代は小規模イベントやオンラインイベントなどが中心で……」
時代のニーズをいち早く取り入れ、それを仕事に生かす。
美緒たちが勤めるイベント会社、OKカンパニーでは最新の流行や社会の動きを敏感に感じ取れる社員がたくさんいた。
その中でも軍を抜いているのが大河だ。
26歳で企画部リーダー。
本当は役員クラスになれる才能を持っている人物だが、自ら企画部に移動を願い出たらしい。
この仕事のことが心底すきなのだと、大河を見ているとよくわかる。
普段ならつい、うとうとと眠くなってしまいそうな室温の中、今日はピシッと背筋を伸ばして簡易的なパイプ椅子に座っていた。
少し体を動かすときしむ椅子の音すらうっとうしい。
高層ビル20階にある会議室には折本美緒(オリモト ミオ)を含めて10人の社員たちが集まっていた。
そのもっとも中心にいる人物は、今ホワイトボードへ向かって次の企画を書き記しながら説明をしている柊大河(ヒイラギ タイガ)。
企画部のリーダーだ。
大河は高い身長を少しかがめてホライトボードにイベントの詳細を書き込んでいく。
「今の時代は小規模イベントやオンラインイベントなどが中心で……」
時代のニーズをいち早く取り入れ、それを仕事に生かす。
美緒たちが勤めるイベント会社、OKカンパニーでは最新の流行や社会の動きを敏感に感じ取れる社員がたくさんいた。
その中でも軍を抜いているのが大河だ。
26歳で企画部リーダー。
本当は役員クラスになれる才能を持っている人物だが、自ら企画部に移動を願い出たらしい。
この仕事のことが心底すきなのだと、大河を見ているとよくわかる。