良からぬ予感は的中で、どうやら目標が変更されてしまったらしい。
芳賀さんはすぐに腕を放してくれたけど、そのまま尻もちをついてしまった私に浴びせられる叱咤が教室内に響く。


「確かに山崎 凛の言ったことも一理あるわ!アンタからはそれを改善しようとする努力が全く見られないもの!大体そんなんで社会に出てから通用すると思ってんの!?」


芳賀さんからの言葉はどれも正論で、だからこそ全身に突き刺さるものがあった。

分かってる。そんなこと分かってるよ。
このままじゃ社会腐適合者として咎められても仕方がない将来が目に見えていることくらい。


「でも私昔からこうなんだもん。全然友達できないし、やっとできたと思ったら騙されてて……」


どうして私の人生はこんなに冷たくて孤独で、歪んでしまっているのだろう?
もうやだ。なんでこんなことばかり起きるの?