朝、起床のチャイムでもなく、目覚ましの音でもなく、普通に目覚めた。


静かに下に下りた。


ママが洗濯物を干していた。


「まぁちゃん、お早う。お腹は?空いた?」


「まだ、いらない。」


ママが飲み物だけでもと言い、温かいコーヒーを入れてくれた。


アタシはリビングのいつもの席に座った。


ママが口を開いた。

「学校はね、もぅ退学届け出してあるから...」


「だいたいの予想はついてるから。アタシの荷物は?」


「勝手に触られるの嫌だと思ってそのままにしてあるから。もし自分で取りに行くの嫌ならママが取りに行ってもいぃし...」


「自分で取りに行く。」


アタシは遥に電話した。