もぅ夕方の5時を回ろうとしていた。


アタシは茜が心配で全く寝れない。



茜に悪い事をしちゃったな...。


久しぶりに茜が戻ってきたと思ったらまた出ていってしまって...。


「...美味しいコーヒーを茜と飲みたい...。」


そんな事を考えていると...


ガチャ...


玄関のドアが開く音...。


茜!!!


アタシは思わず玄関に走りだした。


自らドアの鍵を開けると...


「あっ!すみません。部屋間違えました!どうりで鍵が開かない訳ですよね。」

隣のジジイだ。


わざとなのか必ず部屋を間違えてくる。

少し前に不審者だと思い訴えたばかりだった。


その時、警察はただの酔っ払いという事で大事にはしなかった。


ボケるにはまだ早い年齢だし。


けど毎回の様に部屋を間違える。


そのたびにあたしは玄関の除き穴に行く。


いい加減にしろッ。

こんな時だからこそ無性に頭にきてしまう。


「クソジジイ!!テメェいぃ加減にしろよッ!!!わざとやってるのか?!次やったらぶっ殺すぞっ!!!」


アタシは感情のまま言葉に出した。


ジジイはそそくさと隣の自分の部屋へと戻っていった。


...絶対あのジジイわざとだし。


あぁ腹たつッ!!