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よく、体験してみたら相手の気持ちが分かると言うが

私の心を渦巻く憎悪は、それを覆す気持ちだった。

苦しい思いをする度に彼女への怒りが募り、微笑みを浮かべる彼女目掛けて刃をむけた。

無造作に放られたボロボロになったアルバムを、母は何食わぬ顔で本棚へと押し込んだ。

妹には会話すら拒絶され、父は仕事に、愛人に没頭して家庭を放棄。

逃げ場なんてどこにも無かった

初めから



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