目の前が真っ暗になったような気がした。
「私の、せいだ……」
私が、お兄ちゃんと再会してしまったから。
「違うっ!確かに叔父さんからはそう言われたけれど、ちゃんと理由があって、」
「私のせいなんだね」
私が、お兄ちゃんを好きになっちゃったから。
「真佳、話を聞いて」
「私が、真守の人生を、めちゃくちゃにしたんだ」
真佳!
お兄ちゃんが私の名前を強く呼んだ。
両手で頬を挟んで、怒ったような泣き出しそうな変な顔で私を見つめている。
何かを必死に言っているようだったけれど、その言葉は流れていくようだった。