「史花これ持ってって!」


「はいはーい」


嬉しいことに私たちのクラスは天使がいると言ってすごく繁盛している。
天使って誰のことだろう?さえちゃんかな?
もう少しで休憩なのにすごく忙しい


「この子が噂の天使ちゃん?」


「え?」


「絶対そうだよこの子が一番可愛いもん」


「あの申し訳ないんですが多分私じゃないと思いますよ」


「そうなの?でもまぁ君で良いからもっとちゃんと接客してよ!」


そう言われ腕を掴まれた時、、、


「僕のふみちゃんに触んないでくれる?」


漣くん。こんな時に現れてくれるなんてヒーローでしかない。


「は?なにこいつ。君のふみちゃんなの?」


「ふみちゃんって呼ばないでくれる?きもいから。早く出ていきなよ。」


「うざ。」


ナンパ野郎はそう言って出て行った。


「史花少し早いけど休憩行っていいよ?灰谷くんもごめんね。ありがとう」


萌ちゃんのおかげで早めに休憩をもらえた私は漣くんと二人で空き教室に入った。


「漣くん?怒ってる…よ…ね?」


ごめんね漣くんいつも怒らせちゃって。


「当たり前でしょ?そんな格好でなにやってんの?男探しでもしてんの?そんなに僕と離れたいの?なんでそんなひどいことするの?僕のふみちゃんなのに……」


漣くん…漣くんを傷つけたいわけじゃないのに


「私漣くんとずっと一緒にいたいよ。離れたくないよ。私は漣くんのものだよ?お願い捨てないで…」


そういうと漣くんは悲しそうな顔をして私を抱き寄せた。


「ごめんねごめんねふみちゃん。ふみちゃんにそんなこと言わせたいわけじゃないのに…」


「私は漣くんさえいてくれればそれでいいの。それだけで生きてる意味はあるよ?」


他のカップルからしたら頭のおかしい奴らだと思われるだろう。
でも私たちにとってはこれが普通で当たり前で。