私はずっとひとりだった。
でも私を見つけてくれた。
ありがとう、漣くん。
僕はずっとひとりだった。
でもふみちゃんが現れてくれたから。
これからもずっと一緒にいてね、ふみちゃん。
うわー寝坊した!
私はいつもこうだ。なぜなら一人暮らしで誰も起こしてくれる人はいない。
なぜならずっと私はひとりだから。
ここに引っ越してきてから一ヶ月。
あぁ早く学校行かなきゃ。
「おはよう~!」
「おはよう史花」
「今日も遅刻ギリギリー?」
「しょうがないじゃん!寝坊しちゃったんだもん。」
「ひとり暮らしもなかなか大変ね」
「うん」
今話している二人は親友の赤城さえちゃんと黒田萌ちゃん。
さえちゃんは可愛くてふわふわした美少女。
萌ちゃんは大人っぽくてかっこいいスポーツマン。
「ねぇねぇさえちゃん萌ちゃん今日三人でカフェ行かない?」
「行きたい行きたい!」
「行こ!今日は部活ないから!」
萌ちゃんはバスケ部に所属していて木曜日以外は毎日部活があるの。
今日は木曜日だから萌ちゃんが休みだから誘ったの。
「やった〜!」
「久々に三人で遊べるね♪」
本当にさえちゃんは可愛いなぁ
「萌ちゃんは部活忙しいもんね!」
「うん。ごめんね。」
「全然いいよ!休みの日にこうやって私たちと遊んでくれてるんだもん!」
「嬉しいこと言ってくれるじゃん。」
本当に二人とも可愛い。
放課後。
「ねぇねぇどこ行く?」
「史花が行きたいところでいいよ!」
「そうそう!史花ちゃんが誘ってくれたんだもん。」
「じゃあ新しく出来た駅前のカフェにいこ!」
「「おっけい!」」
「うわ〜!美味しそう!」
「ねぇねぇあそこの店員さんかっこよくない?」
本当だイケメン。
「すごいイケメンだね♪でもカイくんが一番!」
「本当にベタ惚れだねぇ彼氏に」
さえちゃんにはかっこいい他校の彼氏がいる。
「うんかっこいいもん♪」
「いいなぁうちも彼氏欲しいなぁ」
「萌ちゃんはいっつもそれだね笑」
「だって欲しいんだもん!史花はいらないの?」
「んー欲しいけど今はいいかなぁ」
ほんとは彼氏欲しいし一人でいたくない。
寂しい。すごく寂しい。