するとメリフェトスは、神妙に頷いた。
「仰りたいことはわかります。女神曰く、この姿は世界観との調整のためでして」
「……ん? なんじゃって? 女神?」
「アリギュラ様のお姿がアーク・ゴルドのそれと異なるのも、女神の調整のためです。申し遅れましたが、我が君。今のお姿も素晴らしゅうございますよ。少々ちんちくりんにはなられましたが、これはこれで男心をくすぐると言いますか、傅き甲斐があると申しますか……」
「話を進めろ! 女神とはどういうことじゃ?」
焦れるアリギュラは、地団駄を踏んで先を急かす。そんなことをしても可愛い少女が駄々を捏ねているようにしか見えないのだが、メリフェトスは恭しく胸に手を当てた。