「そうだ。私たちも多少は戦える!」
「仔猫ちゃんには街を守ってもらったからね。その恩返しさせてもらわないと」
「アランと違って荒事は専門外だけど、頭ならいくらでも貸してあげられるよ」
「悪くないですね。魔王相手に、無様に逃げ惑う兄上の姿が見れるかもしれないし」
「魔法なら……結構自信あるよ」
「おぬしら……」
ぽかんと呆気に取られていると、キャロラインがアリギュラの手をぎゅっと摑む。ぱっちろとした大きな瞳でアリギュラを見据え、キャロラインは力強く微笑んだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…