途端、雲一つない晴天に、ありえないほど大きな稲光が突如として走った。

「舐めるなよ! 異界の魔王ごときが!!!!!」

 ぴしゃあああああん!!と。アリギュラの怒声にかぶさるように、空を引き裂く音が丘に響き渡った。