そして。

「アリギュラ様。お茶が冷めてしまいますよ。ほら。これをどうぞ」

 いつの間に覚えた紅茶の淹れ方やらなんやらを生かし、しれっと輪に混ざって甲斐甲斐しく世話をやくメリフェトス。

 呑気に集う彼らに囲まれ、アリギュラはひとり、こてんと首を傾げた。

(わらわ……この世界に、馴染みすぎでは??)