「突然逃げちゃうからびっくりしたよ。さっ! こっちにおいで」
騎士っぽい格好の、見るからに遊んでそうなイケメンその一が、微笑んで手を差し出した。
「ほんとにこの子で大丈夫なのー? まあ、可愛いのは認めるけど」
女の子と見紛うような、ふわふわの髪にくりりとした瞳のイケメンそのニがふんと鼻を鳴らした。
「こらこら、二人とも。そんな風に詰め寄ったら、また彼女を怖がらせてしまうよ」
二人を嗜めて、イケメンその三がすっと前に出る。
陽光を受けて輝く金髪に、青い瞳が印象的な甘く優しげな面差し。金糸の刺繍の入った白い服が、これまた憎らしいほどに似合う。
アリギュラをドン引きさせるほどのキラキラオーラ全開に、彼は胸に手を当てて微笑んだ。