主人公(ヒロイン)
日本(現代):岩瀬紗季 (いわせ さき) 25歳
*大手企業OL
*大学時代から付き合っている彼氏がいる。
異世界(転生先):マリー 18歳(〜20歳)
*公爵家の使用人
*次期当主候補のリュカ専属メイド
*リュカとは幼い頃から支えている。
*リュカの呪いを解くために自分の命を犠牲にして亡くなる。
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ヒーロー
日本(現代):佐久間茜(さくま あかね) 24歳
*大手企業の御曹司(跡取りではない)だが違う会社で働いている。
*大学時代から紗季と付き合っている
*前世の記憶がある。
*紗季をずっと探していた。
異世界:リュカ・アルベルト -65歳
*生まれた時、呪いの子と隔離されて幼少期を過ごす。
*10歳の時にやってきた専属メイドのマリーに「私はそばにいます」の言葉で子どもらしくなり懐く。マリー以外の言葉は受け入れず睨む。
*15歳の時、マリーが命を犠牲にしてリュカの呪いを打ち消し呪いは無くなる。
*マリーが亡くなり、次期当主になると当主としての教育を受けて当主になるが結婚はせず、養子をもらう。
*養子が20歳になった翌日、心臓の病で倒れ亡くなった。
第1話✎︎
現代、紗季。会社で定時に上がり家に帰る。帰り道に彼の好きなケーキ屋のシフォンケーキを買ってアパートに帰る。アパートにはソファに座っている茜が座っていて「おかえり」と迎えてくれて、夕食を一緒に食べると買ってきたケーキを食べる。
そのあとはお風呂に入り、就寝前のリラックスタイムで茜に「……まだ思い出さないの? 俺はずっと愛しているのに」と言われ彼が微笑むと心臓がドクンッと高鳴り、意識を失った。
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第2話✎︎
目が覚めると紗季はメイド姿の自分の姿を見て混乱する。
「マリー!」と呼ぶ声が聞こえて何故か返事をしてしまう。
部屋から出ると「マリー!! 坊ちゃんがお呼びよ」と焦った様子で言われた。
坊ちゃん? とは誰かわからないまま、言われるがまま坊ちゃんの部屋に行く。
部屋に入ると荒れ放題の部屋。黒い闇に包まれ、そこには目がくすみ真っ黒な髪の少年がいた。
「マリー……今までどこにいたんだ?」と聞いてきた少年は、ムスッとした顔でマリーを見た。
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第3話✎︎
翌日、メイドの仕事をしている中で情報収集を始める。自分の名前や専属でお世話している次期当主候補のリュカ様のことを知る。そして呪いについて知り、自分が転生する前のマリーの日記帳を何冊か見つけそれを読む。そこには、リュカが心を開いてくれた日、初めて喧嘩した日、初めて外に散歩をした日などが丁寧に記されていた。
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